東大大学院中退の戯言

院生だった当時に気持ちを吐き出すためにこのブログを開設しました。自称うつ病で中退しましたが、なんとか生きてます。

大学院を中退することにした。

大学院は中退することにしました。完全な独断です。
現在何もしていませんし、現実での人間関係はほとんどありません。
でも気が楽です。うつ状態でもないと思います。
今は家にこもって絵ばっかり描いています。写実的な絵です。
絵を描いていると心が落ち着きますね。
頭の中が空っぽになって、スーッと集中できる。
最近何かに集中することができなかった自分にとって集中できる事というのは貴重な癒しです。
まさに砂漠に突然現れたオアシスです。
これまで大学院を卒業しなければいけないというプレッシャーを自分に課していました。
しかしそれは幻想だったのかもしれません。別に卒業する必要なんてないのかもしれません。
この大学院の期間は決して遊んでいたわけではありません。それだけは胸を張って言えます。
自分の興味から進学した院なのでその周辺の知識は誰に言われるでもなく勉強しまくりましたし、なけなしの自尊心を保つべく資格の勉強なんかもしましたね。
もうそれだけで十分じゃないですか。(と言い聞かせています)
東京大学修士は取れませんが、ルーチンワークで2年を終えた人には負けないくらいのスキルはついた気がします。
もがいた爪痕を何かしら残しておきたいものですね。
普通の院生は修論修士という形で痕跡を残すわけだから。


ところで、この中退の結論に至るまですごく苦しみ悩みました。
結論を出してからも気が楽になるまでずいぶんと掛かりました。
修論に手を付けようとして手がつかないことに対する焦りと自己嫌悪でどうにかなってしまいそうでした。
どうやら自分は逃げるのがうまいらしいですね。
本格的に希死念慮が湧く前に逃げることができました。
こんな話があります。
常に死にたいと考えていた人がある時いつでも死ねる薬を渡されたそうです。するとどうでしょう、その人はその薬を使うどころか元気になったそうです。
「いつでも死ねると思うともう少し生きてみようと思える」んだそうです。よく言いますね、「一回死んだと思ってやり直す」と。
自分もまさにそんな気持ちなのかもしれません。かえって清々しい気さえします。


これからの予定は決めていません。
中退を決めたことはまだ教授とも話していませんし親にも告げていません。
とりあえず学校側にはきちんと手続きをして、親にも話さなければいけないと思います。
そこでまたつらい思いをすることになりそうですが、こればかりは自業自得です。
自分で決めたのだから自分で責任を取るべきですね。
学費を出していてくれた親にも迷惑をかけることになりますし、本当につらいのは期待してくれていた親の方なのでしょうし。
迷惑をかけた分、大学院時代の学費や仕送り分はどうにかしてでも全額返済するつもりです。
現実から逃げる中で連絡を無視してしまったり色々な人に迷惑をかけました。
いつか面と向かって謝りたいと思っています。